【利根沼田テクノアカデミー】3ヵ月弱で見学会15回! 注目集める廃校利用と地域密着の運営 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【利根沼田テクノアカデミー】3ヵ月弱で見学会15回! 注目集める廃校利用と地域密着の運営

 短期育成型技能訓練校として2016年に開校した「利根沼田テクノアカデミー」(群馬県沼田市、桑原敏彦校長)に全国から見学者が集まっている。16年度だけで約50団体500人が見学、17年度は4月から6月20日までで既に15回の見学会を開催しており、見学希望が尽きない状態だ。担い手確保・育成の実践だけでなく、廃校の利用と地域密着の運営による地域活性化にも貢献する手法にまだまだ注目が集まりそうだ。
 同アカデミーの設立を支援した全国建設業協同組合連合会(青柳剛会長)が、担い手確保・育成のPRを目的に20日に開いた見学会には、国土交通省や建設業情報管理センター、建設業振興基金、全中建栃木、東日本建設業保証群馬支店、脇川建設工業所(青森県深浦町)から計9人が参加した=写真。
 桑原校長は冒頭、「生徒が緊張感を持ってくれるし、励みにもなる」と見学を歓迎した上で、アカデミー設立までの経緯や補助金の活用、運営方法、あいさつ訓練の徹底などを説明した。廃校を利用し、地元の飲食店による訓練生への食事提供や近隣の温泉施設の利用などで地域に貢献する手法も紹介。5月に開校した「ドローン技能訓練校」も見学した。
 アカデミーの松澤考宏理事は「メーカーや商社からの見学希望も多い。施工する技能者がいなければ商品が売れないという意識が強まっている」と、最近の見学希望の傾向を説明する。設立に協力した群馬県建設業協会の青柳剛会長による積極的な発信もあり、16年10月には栃木県建設業協会、17年1月に佐賀県建設業協会、6月に滋賀県建設業協会が見学するなど、地域の建設業界の横のつながりにも発展している。

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