◆今後の開発にも意欲
日本GLPが、約7年間をかけて千葉県流山市に段階的に建設を進めてきた最先端物流施設「GLP ALFALINK 流山」の全8棟が竣工し、グランドオープンを迎えた。総額約2000億円を投じた施設群は、総延べ床面積が約93万㎡に上る。4日、最後の棟となる「GLP ALFALINK 流山4」の竣工式後に会見した帖佐義之社長は「これだけのプロジェクトが満床で全体竣工を迎えられた。今後も開発の機会があれば、もっともっと手掛けたい。それが流山市であれば、より強い気持ちでやらせていただく」と意欲を示した。
全8棟の中でも特に、働く人々などのウエルネスの増進に注力した施設となる。温かい食事を提供するレストランをはじめ、各階にはリフレッシュエリアを設けた。さらに、施設内にバスケットやフットサルなどを楽しめるアリーナも設置したほか、そこから連続する屋上庭園も整備した。
流山の施設群は、ALFALINKブランドの第2弾として開発。当初は全3棟の計画だったものの、日本GLPがコンセプトに掲げる地域共生などの「オープンハブ」の理念が受け入れられた結果、地元の行政や住民らの後押しを受け、「まれにみる、とてつもないスケールを誇るプロジェクトになった」(帖佐社長)。満床稼働は「これ以上はない大成功で、その裏には地域の理解と協力、顧客のALFALINKへの共感がある」(同)と胸を張る。
日本GLPは各地域の特性なども踏まえながら、東京都昭島市などで今後開発するALFALINKシリーズにも同様のコンセプトを取り入れ、開かれた地域のコア施設を創造していく方針だ。
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