【学生チャレンジコン】全国の建築学生、公園内トイレデザインでファイッ!! 8/25まで受付 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【学生チャレンジコン】全国の建築学生、公園内トイレデザインでファイッ!! 8/25まで受付

 広島県は15日、広島市内の世界平和記念聖堂で「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2017」のキックオフイベントを開催し、同コンペの実施要領を発表した=写真。
 「三倉岳県立自然公園内トイレ2棟」を対象とする今回のコンペは、募集対象を県内から全国の建築学生にまで拡大したことが最大の特徴。8月25日まで、県ホームページの応募フォームで応募登録を受け付ける。イベントには、審査委員長の西沢立衛氏が参加し、詰めかけた多くの学生と交流した。
 ことしで5回目となるコンペは、学生の設計スキルアップと交流の促進を図るため、応募対象を全国の大学、大学院、高等専門学校などの建築関連学科に在籍する学生を対象とする(グループも可)。また、ことしから総合資格学院、大旗連合建築設計、テクシードの3者が協賛。最優秀作品(1点)に賞金30万円、優秀作品(2点)に10万円、入選作品(2点)に5万円の賞金のほか、賞状やトロフィーが贈られる。
 西沢審査委員長からは「トイレは、プライバシーが確保され、安心できる場所でなければならず、また使い勝手、快適さ、機能性、耐久性が重要。加えて、大自然と共存する建築であることが求められる。自身の建築が現実に建つ、またとないチャンス。創造的な建築を期待している」とコメントが寄せられている。
 コンペのスケジュールは、応募登録終了後、8月28日から9月22日までに期間で提案作品の提出を求める。1次審査で入選案5点程度を選定し10月上旬に発表、同28日に予定している最終審査(公開)で各賞を選定する。
 審査委員会は、西沢委員長のほか、今川忠男(今川建築設計)、石川誠(石川誠建築設計事務所)の両氏を招き、県の担当者2人を加えた5人で構成する。
 コンペのテーマ(コンセプト)は「自然公園のトイレ」。ライフサイクルコストやユニバーサルデザイン、効率的な維持管理に対する配慮を求めている。そのほかの設計条件は、大竹市栗谷町大字栗林地内の敷地1約150㎡に平屋建て30㎡程度、敷地2約260㎡に平屋建て50㎡程度の2棟。工事費は5200万円以下(税込み)に設定している。
 最優秀作品については、県が実施設計を別途業者に委託し、学生は担当教授等の指導のもと、実施設計と工事監理の監修を担う。
 開催されたキックオフイベントでは、コンペの概要が説明されたほか、西沢氏による講演も行われた。西沢氏は「環境と建築の調和」と「人間が使うということ(機能にふさわしい建築を考える)」に興味を持って設計していることを過去の作品を振り返りながら語った。
 イベント閉会後には、審査員と学生たちとの交流会も開かれた。

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