神戸市は、税関前歩道橋のリニューアル工事を再発注する。今後、施工計画の見直しを進めるが、再発注の時期や方法、完成目標など詳細は未定としている。
市によると工事は2021年6月から着手し、埋設管路の移設などを進めた。一方、施工計画が想定以上に複雑で「設計・施工の両面から協議を進めたが、これ以上協議を重ねても施工実施に至る可能性が低い」(建設局)として施工者と減額契約の上、8月31日で工事契約を終了した。
今後について「必要となる補足の設計と施工を一体的に行うことができる契約手法」(同)も検討するなど、新たな施工計画の策定に向け準備を進める。
同歩道橋(中央区加納町6ほか)は、三宮周辺地区の国道2号線とフラワーロードに架かり、同地区と神戸港をつなぐ場所に立地。「渡りたくなる歩道橋」がコンセプトで、都心の新たなシンボルを創出する事業の一環に位置付けられている。設計は18年度に提案競技で特定したエイト日本技術開発・イーエーユーJVが担当した。工事は21年3月に矢田建設・友興組JVが20億9448万2000円(税別)で落札。当初23年5月の完成を目指していた。