今回は「土蔵をつつむ今、今をつつむ未来」をテーマに387件の登録があり、205作品が提出された。1次審査で選定した5作品を対象に6月29日に公開審査を実施した。審査委員長を務めた建築家の青木淳氏(青木淳建築計画事務所代表)は、最優秀について「器である以上に蔵の中身として人の食の営みがしっかりと創造されていた。現在の都市生活と異なる食生活が批評性を伴うなど思考実験としての価値がある」と高く評価した。
入選作品は次のとおり(カッコ内は所属、敬称略)。
▽土蔵をぬけて=田中翔太(京都工芸繊維大大学院)▽彩りサーカス=藤岡宗杜(大阪工大大学院)、前岡光一(大阪工大)▽イキモノの塒=土居大夏、加賀谷元希、坂口佳(いずれも京都工芸繊維大大学院)。