【耐震地下駐輪場】地上は広々、盗難も安心! 技研製作所が京都で実機公開 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【耐震地下駐輪場】地上は広々、盗難も安心! 技研製作所が京都で実機公開

 技研製作所は21日、京都市の京都駅前で全自動機械式耐震地下駐輪場「エコサイクル」の見学会を開いた。参加した自治体や民間企業の関係者は、実機に触れ、省スペース性などを理解した。
 見学会で公開した実機は、京都市が京都駅八条口再整備事業に伴い設置した。現場は新幹線軌道に近接し、通行量の多い道路で制約条件が多い中、同社技術により周囲への影響を最小限に抑えた。施工前は駐輪スペースが歩道を占有していたが、地下空間を活用することで、ゆとりある歩行空間を創出している。
 エコサイクルは、地上部はコンパクトな入出庫ブースのみとなっており、円筒状の地下空間に204台の自転車を収容する。小さなスペースがあれば設置可能で景観を損ねず、自転車は密閉された地下空間に収納されるため盗難の心配がない。入出庫スピードの速さやランニングコストの低さも特徴となっている。
 施工期間は2カ月程度で、同社独自の圧入工法により専用杭材を円筒状に打ち込んで連続壁を構築し、内部の土を掘削して機械装置と入出庫ブースを設置する。圧入杭連続壁が、そのまま駐輪場の耐震構造壁となる合理的な工法となっている。不要になれば、容易に撤去できる。
 同社は、同様の圧入工法を用いた耐震地下駐車場「エコパーク」、高度な収容技術を継承した地上タイプ可搬式自転車駐輪システム「モバイルエコサイクル」も展開している。

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