【川崎を世界の最先端に】「殿町プロジェクト」がまちびらき | 建設通信新聞Digital

5月15日 水曜日

公式ブログ

【川崎を世界の最先端に】「殿町プロジェクト」がまちびらき

「殿町プロジェクト」がまちびらき/5.6万平米の大規模研究拠点/大和ハウス
 

 
 大和ハウス工業が羽田空港に近接する川崎市で開発を進めてきたキングスカイフロント「殿町プロジェクト」が全体完成し、14日にまちびらきを迎えた。研究施設4棟とホテル1棟の総延べ約5万6000㎡の大規模研究開発拠点となる。 同日に開いたセレモニーで村田誉之代表取締役副社長は「殿町プロジェクトはキングスカイフロントのにぎわいを創出する重要な役割を担う。産・学・官の連携がプロジェクトの原動力となった。今後も継続的に発展していくよう一丸となって取り組んでいく」とあいさつした。
 共催者として福田紀彦川崎市長は「川崎の最南端の土地を世界の最先端にしていこうと取り組んできた。エリア全体が日本を引っ張っていく成長エリアとなることを願っている」と述べた。
 共催者、後援者、来賓があいさつをした後、テープカットでまちびらきを祝った。
 キングスカイフロントはいすゞ自動車川崎工場跡地で開発が進む最先端のライフサイエンス産業・研究機関が集積する国際戦略拠点。同プロジェクトは大和ハウス工業が川崎市と連携し、「にぎわい・交流機能」の創出をテーマに開発に着手した。
 5棟の施設のほか、南北に位置する二つの既設公園と敷地中央に整備したコミュニティーパークを遊歩道でつなぎ、従業員などが集い交流しやすいまちづくりを目指した。
 2022年に開通した多摩川スカイブリッジにより、対岸の羽田イノベーションシティや羽田エアポートガーデンとの交流が活性化することで国際競争力の強化も期待されている。
 RC造5階建て延べ7543㎡の川崎キングスカイフロント東急REIホテル、S造4階建て延べ2842㎡のResearch Gate Building(RGB)TONOMACHI1、S造4階建て延べ1万0769㎡のRGB2が2018年に完成した1次開発となる。今回完成したのはS造4階建て延べ2万2116㎡のRGB3、同1万3283㎡のRGB4となる。
 ホテルは使用済みプラスチック由来低炭素水素やバイオエネルギーを活用し、環境に配慮した施設となっている。RGBは再生・細胞医療の研究などを実施できる最先端のバイオメディカルラボ。現時点では14機関が入居している。設計施工は全て同社が担当した。所在地は川崎区殿町3-25-9ほか。
 
 

【公式ブログ】ほかの記事はこちらから

建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら