兵庫県西宮市は、阪神西宮駅北側に新中央図書館の開設を検討している。阪神電鉄、阪急阪神不動産、大阪ガス、NTTアーバンソリューションズの民間企業4社によるまちづくり提案に基づくもので、駅前の敷地を集約(大街区化)し、新中央図書館をはじめとする公民複合施設や高層住宅、ペデストリアンデッキなどを民間事業者主体で整備する。2030年ごろの完成を目指している。
同市田中町1にある阪神西宮駅に隣接する商業施設「エビスタ西宮」とバスロータリー、バス待機場、駐車場など約2haのエリアを土地区画整理により大街区化、市街地再開発で新たな都市機能導入を目指す。
導入する都市機能は公民複合施設と、高層マンションを想定している。公民複合施設は、現在機能移転を検討している中央図書館(同市川添町)の機能を核に、産官学連携教育施設など、駅前にふさわしいにぎわいを創出する民間施設も入る。
規模は床面積で5000㎡程度を見込む。公民複合施設と一体で高層マンションを建設、まちなか居住を促進する。公民複合施設と阪神西宮駅はペデストリアンデッキとデッキテラスで接続、歩行者動線と自動車動線を分離することで安全性と回遊性の向上を図る。ロータリーも再整備し、トランジットモール化を目指す。
「中央図書館移転整備基本構想・基本計画策定支援業務」は図書館総合研究所が担当している。