【マンション用地】日鉄興和不、東京都心で3000戸超の用地確保 | 建設通信新聞Digital

5月11日 土曜日

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【マンション用地】日鉄興和不、東京都心で3000戸超の用地確保


 
 日鉄興和不動産は、都心8区(千代田、中央、港、文京、新宿、渋谷、目黒、品川)で13件約3000戸超のマンション用地を確保した。都心を中心にマンション供給を拡充する。22日に都内で開いたマンションブランド「リビオ」のプロジェクト発表会で三輪正浩社長は「大規模だけでなく、ワンルームからファミリー向けまで、多様な価格帯を織り交ぜて、賃貸も含め幅広い顧客層に展開したい」と方針を示した。
 今後開発に着手する用地として3000戸超分を確保しているが、年間供給戸数について三輪社長は「供給戸数を追いかけるつもりはない。あくまでも用地の確保状況で戸数が決まる」とした。建築費の高騰については「相当なレベルにまで達している」との認識を示し、「その意味でも、富裕層向けの高額物件だけでなく、初めてマンションを買う人や、1人で住む人のニーズに応えられる価格帯も工夫しながら商品をそろえていきたい」との方針を示した。
 リビオでは、都心大規模プロジェクトの初弾となる「リビオタワー品川」と「リオシティ文京小石川」が2026年に竣工する。
 リビオタワー品川は、日鉄興和不動産と関電不動産、JR九州、京浜急行電鉄、中央日本土地建物が事業者となっており、規模はRC造34階建て延べ7万6130㎡。デザイン監修は、外観・共用部全体が浅井謙建築研究所、スカイラウンジ・ワークラウンジ・ゲストルームがSDSインターナショナル、共用部(アートディレクション)がウィープラス、設計は浅井謙建築研究所と長谷工コーポレーション、施工は長谷工コーポレーションが担当している。26年5月の竣工を目指す。
 船をデザインコンセプトとした外観、エントランス、共用空間とする。建設地は、東京都港区港南3-7-2の旧公団住宅跡地。
 リビオシティ文京小石川は、日鉄興和不動産、東京建物、中央日本土地建物、住友商事が事業者で、規模はRC一部S造10階建て延べ4万3035㎡。設計施工は長谷工コーポレーションが担当し、26年8月の竣工を目指している。
 「都心の杜」をコンセプトに、共用部の植栽デザイン監修に緑園舎を起用して近接街路や寺院の植栽と一体となった植栽を計画している。建設地は文京区小石川4-70-17の共同印刷本社跡地で、区内にある大学の大学生とワークショップを実施して、「全世代でのまなび」をコンセプトにした共用施設を整える。