【22.6万㎡の複合施設を計画】新天町商店街周辺再開発/福岡市 | 建設通信新聞Digital

5月13日 月曜日

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【22.6万㎡の複合施設を計画】新天町商店街周辺再開発/福岡市

施工区域の概要


 福岡市は11日、市議会の福祉都市委員会で、天神明治通り地区天神2丁目南ブロック駅前東西街区の地区整備計画や市街地再開発事業の原案などを報告した。民間事業者による新天町商店街や福岡パルコなどの一体的な再開発となり、市の容積率緩和制度「天神ビッグバンボーナス」を活用して店舗や事務所、ホテルなどが入る総延べ床面積約22万6000㎡の複合施設を建設する。

 所在地は中央区天神2。区域面積は約2.2ha。都市計画に基づく用途地域は商業地域。パルコ本館・三井住友銀行、パルコ新館、新天町ビル、西鉄福岡駅ビルの敷地を東街区、新天町商店街敷地を西街区とし、両街区の既存施設を耐震性の高い先進的なビルに建て替えるとともに、新天町の歴史を継承した商店街の実現、新たな文化芸術機能を導入する。

 事業の実施に当たり、新天町商店街商業協同組合、新天町商店街公社、パルコ、西日本鉄道、三井住友銀行の5者が「天神2丁目南ブロック駅前東西街区都市計画推進協議会」を設立した。

 市街地再開発事業の原案によると、西街区は延べ約8万8000㎡(建築面積約4900㎡)、東街区は延べ約13万8000㎡(同約7400㎡)の複合施設を建設する。主要用途は、ともに店舗、事務所、文化・情報発信機能(東街区はホテルも備える)などとする。両街区を隔てる市道天神15号線(通称・メルヘン通り)の地下に通路(長さ約190m、幅6m)を設ける。

 地区計画では、まちづくりの取り組みに応じて、西街区は現行700%から最大1350%、東街区は現行800%から最大1550%まで容積率を拡大する。主なまちづくりの取り組みは、メルヘン通りの地下通路のほか、東西の歩行者通路、地上・地下広場、民間管理による公園の整備などを想定している。

 4月の都市計画原案、7月の都市計画案の縦覧を経て、8月の都市計画審議会に付議する。地区計画や地下通路は10月、市街地開発事業は2025年1月に都市計画決定する。25年度以降の組合設立認可、30年度の開業を目指す。

 

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