三井不動産と鹿島は、東京都中央区で計画しているオフィスビル「日本橋本町M-SQUARE」の建設工事に着手した。設計施工は鹿島が担当する。2025年11月の竣工を目指す。
規模は、S造地下1階地上12階建て延べ1万4205㎡で、用途は事務所・店舗となる。建設地は日本橋本町1-9。
立体的な緑のデザインと歴史の継承をテーマとし、外構空間の植栽立ち上がりを工夫したほか、行燈による照明で演出する予定だ。スカイツリーを望む高さ50mの屋上には庭園を設ける。屋外の共用空間には高さの異なる樹木を配置、緑豊かな空間とする。
オフィスの基準階専有面積は960㎡となる。非常用発電機を設置し、停電時に共用部と専有部に72時間電気を供給する。就労者の健康増進のため、屋内階段のスタート地点がエントランスから分かる構造になっており、階段の壁面・踊り場の意匠性を高めて屋内階段の利用を促進する。ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Ready、DBJ(日本政策投資銀行)GreenBuilding、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)-Aランクの認証を取得する。縦基調の外装を採用することで開口率を低減し、Low-Eペアガラスや高効率LED照明器具などを採用する。