【超高層複合ビル全体で日本初】新TODAビルにZEB Ready認証 戸田建設 | 建設通信新聞Digital

5月9日 木曜日

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【超高層複合ビル全体で日本初】新TODAビルにZEB Ready認証 戸田建設

完成予想パース


 戸田建設は、東京都中央区で建設を進める戸田建設の新社屋「新TODAビル」で建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)における「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Ready」認証を取得した。高さ150m以上の超高層複合用途ビルにおける建物全体での「ZEB Ready」認証の取得は国内で初めてという。

 建築的な取り組みとして、外壁の大部分を占める基準階の外周部に1.8mピッチで大小の縦フィンを配置する一方、南北にバルコニー・庇を設けることで、日射負荷を抑制。高性能Low-E複層ガラスや上下別動制御の電動ブラインドの採用で外皮負荷の低減と有効受光の両立を図っていく。

 設備面でもコージェネレーション設備 (700kW)×2台を7階の熱源機械室に設置。常用電力の供給と同時に、その排熱を吸収式熱源機や熱交換器の温水熱源、職域食堂(13階)の給湯に利用することで高効率な運用を進める計画だ。

 屋上に水素蓄電設備を併用した太陽光発電パネル(50kW)を配置して自然エネルギーの取り込みを行う一方、多数の高効率な設備機器の採用によって根本的な消費エネルギーの削減を図る。

 外装の縦フィンからの外気導入や中央吹抜部を活用した自然換気システムなど今回の「ZEB Ready」認証の取得に反映されていない多くの未評価技術が採用されていることから、実際の運用によって認証を取得した際の数値を上回るエネルギー消費量の削減を見込む。

 新TODAビル(中央区京橋1-7-1)の規模はRC・S・CFT・SRC造地下3階地上28階建て延べ約9万4800㎡。主要用途であるオフィスを中心に集会場、美術館、店舗などで構成する。高さは約165m。設計施工は戸田建設が担当する。



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