【九段南一丁目中地区】鹿島で既存解体着手/三井住友銀行 | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

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【九段南一丁目中地区】鹿島で既存解体着手/三井住友銀行

完成イメージ。右が中地区


 三井住友銀行は、東京都千代田区の九段南一丁目地区中地区の一部で、「(仮称)SMBC九段プロジェクト既存地下躯体解体工事」に着手する。施工者は鹿島。工期は3月4日から2026年12月31日まで。同地区では、三井住友銀行による延べ約4万2000㎡規模の複合施設整備が計画されている。 解体する施設の規模は、SRC造地下2階延べ3990㎡。

 中地区の所在地は九段南1-3-4で、三井住友銀行の前身である太陽神戸銀行の本店があった。建設する建物の規模は、21階建て延べ4万2700㎡で、高さは約82m。1階に帰宅困難者受け入れスペースやにぎわい施設、3階にオフィス、4、5階に貸し会議室など、6階以上にオフィスを設ける。設計は日建設計が担当。28年度の完成を予定している。

 鹿島は、「埋蔵文化財調査のための旧九段ビル別館土間コン・基礎など解体工事」も実施した。

 九段南一丁目地区は、九段南1の区域約2.3haで、牛ヶ渕や日本橋川に隣接する武家屋敷跡地に位置する。23年12月に、業務や商業といった複合的な都市機能の集積、駅とまちを結ぶ歩行者ネットワークの形成、駅前拠点としての交通結節機能の強化などを目的に、千代田区が都市計画決定した。

 北、中、南の3地区に分けており、南地区約0.7haには「東京堂千代田ビルディング」がある。

 北地区の計画地は、九段南1-1-1。17年に九段南一丁目地区市街地再開発準備組合が発足した。同組合が、延べ8万2000㎡、高さ約170mの建物を計画している。主な用途は事務所、店舗、貸し会議室、区の施設など。29年度以降の完成を見込んでいる。

 事業協力者は住友不動産で、コンサルタントとして日建設計が参画している。
 

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