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4月28日 日曜日

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【新東名高速の新秦野~新御殿場IC】高松トンネル、河内川橋の現場公開/NEXCO中日本

◇高松トンネル=清水・ピーエス三菱・岩田地崎JV/河内川橋工事=鹿島・大成JV

 NEXCO中日本東京支社は14日、最盛期を迎えている新東名高速道路新秦野IC~新御殿場IC間の建設現場で報道向け現場見学会を開いた。地質が悪く難航している高松トンネルの内部や日本最大級のバランスドアーチ橋河内川橋などの進捗状況を公開した。

 公開したのは、秦野工事事務所が管轄する神奈川県秦野市~松田町~山北町をまたぐ14.2㎞の建設区間の現場。工事進捗率は約70%となっている。新東名高速道路は2027年度の開通を目指している。

約50%掘削が完了した


 高松トンネルは、脆弱(ぜいじゃく)な地山や突発的な湧水などで掘削が難航、有識者の意見を踏まえて施工を進めている。現在上り線・下り線合わせて全長5715mのうち約50%掘削が完了している。

 池内弘樹松田工事区工事長は「地山に沿った工法を検討しながら安全に施工している。昨年9月の崩落以降、崩れることなく大きな変状もなく順調に進んでいる」と話した。トンネル坑内では水に濡らして柔らかくなった状態の緑色凝灰岩のサンプルも展示し、地山を構成する地質のもろさを紹介した。

 NATMにより掘削し、崩落を防ぐために進行方向斜め上部に12.5m程の鋼管を差し、注入剤によって地山を固める長尺鋼管フォアパイリングや鏡ボルトなど複数の補助工法を取り入れて進めている。見学会ではジャンボが実際に鋼管を差している様子も公開した。施工は清水建設・ピーエス三菱・岩田地崎建設JVが担当している。

トラス張り出し架設を採用


 河内川橋工事では、長さ771m、橋脚の最大高さ88m、アーチスパン220mの鋼・コンクリート複合構造のバランスドアーチ橋を建設している。両端の橋脚から約6mずつアーチ部を両側に伸ばしていくトラス張り出し架設を採用しており、張り出しについては約50%完了している。施工者は鹿島・大成建設JV。

 

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