中央図書館は分離発注/30年度の開館目指す/阿南市 | 建設通信新聞Digital

5月17日 土曜日

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中央図書館は分離発注/30年度の開館目指す/阿南市

 徳島県阿南市は、「阿南中央図書館(仮称)」を設計と施工を分離発注する従来方式で整備することを決めた。基本・実施設計と建設予定地にある市民会館の除却設計を一括して委託する。2025年度に公募型プロポーザルで公告する。26年度に設計をまとめ、27-29年度にかけて建設工事を進める。30年度の開館を目指す。
 事業スキームとしては、▽従来方式▽DB(設計施工一括)▽基本設計+実施設計・施工--の3方式を検討した。24年12月にはサウンディング調査を実施し、19者が参加した。従来方式は、スケジュールの遅延リスクが低く、市や市民の意見を設計段階から柔軟に反映できることを理由に採用した。
 導入機能は、「学習・研究」「子育て支援」「交流」の三つを柱とする。延べ床面積は約4000㎡。このうち約2200㎡を図書館機能に充てる。このほか、複合機能が約460㎡、管理機能が約400㎡、共用部が約860㎡となる。蔵書数は、一般開架10万5000万冊、児童書4万5000冊、閉架15万冊を確保する。施設配置は、▽2階建て▽3階建て・広場アプローチ▽3階建て・駐車場開口設置▽ピロティ--の4案を基本設計の中で検討する。
 新たな図書館は、市民会館(富岡町北通9)跡地に複合施設として整備する。敷地面積は6353㎡。整備計画策定等支援業務は図書館総研&デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーJVが担当している。