9月30日まで技術提案/世田谷清掃工場の建替/東京二十三区清掃一部事務組合 | 建設通信新聞Digital

5月3日 土曜日

関東・甲信越

9月30日まで技術提案/世田谷清掃工場の建替/東京二十三区清掃一部事務組合

 東京二十三区清掃一部事務組合は、世田谷清掃工場の建替事業に本格着手する。「世田谷清掃工場建替工事」の総合評価一般競争入札を公告した。設計・施工一括発注方式、週休2日促進工事(週休日任意方式)を採用する。申請書を5月23日、技術提案書は9月30日まで受け付ける。10月27日から11月5日にかけて提案書についてヒアリングし、2026年3月4日に開札する。事務組合議会の議決を経て、同年6月下旬に本契約する予定だ。
 参加形態は単体か2-3者JV。単体は「焼却設備」と「建築工事」、JVは代表者が「焼却設備」、構成員が「建築工事」の有資格者。単体とJV代表者は、一般廃棄物を対象とするごみ焼却能力日量150t以上かつ廃熱ボイラ・蒸気タービン発電設備を設けた全連続燃焼式火格子焼却炉の建設実績、JV構成員は、ごみ焼却能力日量100t以上で同種の発電設備がある連続運転式ごみ焼却炉を有する建築物の建設実績も求める。
 概要は、全連続式ガス化溶融炉(流動床式)日量150t2炉、電気加熱式灰溶融炉日量60t2炉などを含む既存清掃工場の解体・撤去と、全連続燃焼式火格子焼却炉日量300t2炉を含む工場棟などの建設。工事範囲面積は約3万㎡とした。24年9月の環境影響評価書では、新工場棟はS一部RC・SRC造で、建築面積は1万1375㎡としている。区の風景づくり計画に基づく、周辺環境と調和した外観・外装デザインを施す。予定価格は事後公表。
 工期は33年12月28日まで。26年度から準備工事と解体・土工事に着手し、29年度に解体・土工事を終えて躯体・プラント工事に入る予定。週休2日実施の適切な履行に向け、当初予定から工期を1年延伸している。工事場所は東京都世田谷区大蔵1-1-1。
 同組合は25年度予算で、世田谷清掃工場建設事業に限度額698億8880万8000円の債務負担行為を設定済み。期間は26-33年度。