ディスコ/第1期建築は2月着工/広島県呉市に工場新設 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

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ディスコ/第1期建築は2月着工/広島県呉市に工場新設

 半導体製造装置メーカーのディスコ(東京都大田区)は、広島県呉市から購入した総合スポーツセンター(同市郷原町)に新工場を新設すると発表した。工事は3期に分けて実施する方針で、第1期建築計画では、総工費330億円を投じ、延べ約1万3000㎡の規模で新築する。2026年2月1日の着工、28年4月30日の完成を予定している。
 呉市では、総合スポーツセンター(ミツトヨスポーツパーク郷原)の各施設をより充実した施設とするために移転・再整備した上で、既存用地を産業団地として売却する計画を進め、同用地売却の公募型プロポーザルを実施し、同社が優先交渉権者に特定され、売買契約を結び、4月には所有権が移転された。取得金額は25億円。
 用地は同市郷原町字ワラヒノ山地内の敷地23万9885㎡で、対象となったのは同用地の平たん部(雑種地)17万9406㎡。土地一括による現状有姿で売却された。
 第1期工事の概略によると、施設規模はS・RC造(免震構造)11階建て延べ1万3179㎡で計画。精密加工ツールとなる精密加工装置用の砥石(といし)を生産する。
 同社では、生成AI(人工知能)や次世代通信技術のさらなる普及などにより、中長期的な半導体・電子部品市場の拡大が見込まれ、精密加工ツールの需要増などに対応するため、新工場の建設を決めた。現在、広島事業所の呉工場・桑畑工場、長野事業所の茅野工場で行っている同ツールの生産のうち、呉工場と桑畑工場の生産機能を順次新工場に移設・集約する。
 第2期以降の工事については、市況を鑑みながら、適宜判断していく予定だ。