元町駅周辺を再整備/26年度末までにプラン策定/神戸市 | 建設通信新聞Digital

6月16日 月曜日

関西

元町駅周辺を再整備/26年度末までにプラン策定/神戸市

 神戸市は、元町駅(中央区)周辺の再整備に向け、リニューアルプランの検討に着手する。地元関係者らで構成するワーキングを近く設置して検討を開始し、約1年をかけて同プランの素案をまとめる。26年度末までに策定し、27年度以降に設計や工事に着手する方針だ。
 JR西日本が同駅東口をバリアフリー化することを受け、実施する。検討対象となるエリアは、北側にある兵庫県庁周辺や南側の臨海部(ウオーターフロント)にかけて広く設定し、課題抽出に取り組む。今夏中にまちづくり団体や有識者らで構成するワーキンググループ(WG)を立ち上げる。
 WGでは元町駅の位置付けや目指すべき方向性のほか、耐震補強工事後の高架下と、えきまち空間の一体活用について検討する。事務局は神戸市が務め、オブザーバーとしてJR西日本、兵庫県や阪神電鉄も参画する。
 元町駅周辺には「元町商店街」や「南京町」といった集客エリアがあり、「三宮センター街」など三宮地区に歩いてアクセスできる位置にもある。三宮地区では駅ビルやバスターミナルの整備が進むほか、元町駅北側の兵庫県庁も建て替えに向けた検討がスタートしている。
 一方で、元町駅周辺は幹線道路で駅と市街地が分断されており、周辺地域の回遊性が低く、歩行者空間のにぎわいが不足している。JR西日本は、駅の東口にエスカレーター3基とエレベーター2基を設置する。完成時期は未定だが、25年度中に着工する予定だ。