東金市/整備事業者を募集/滝沢地区産業用地/7月14日まで参加受付 | 建設通信新聞Digital

6月19日 木曜日

関東・甲信越

東金市/整備事業者を募集/滝沢地区産業用地/7月14日まで参加受付

 千葉県東金市は6月17日、滝沢地区産業用地整備事業の開発事業者募集要項を公表した。参加表明書は7月1日から14日まで、質問は22日まで、企画提案書は8月8日まで受け付ける。プレゼンテーション審査を経て、9月下旬に結果を通知する。
 応募資格は過去10年以内で、同事業の敷地面積と同規模以上の産業用地整備に、事業者(事業予定者、業務代行予定者、業務代行者を含む)などとして参画した実績がある単体かグループ。
 事業では、先行造成分譲方式による産業用地の整備を想定している。業務内容は、調査・設計・各種協議、用地買収、造成工事、立地企業の誘致、企業用地の分譲など。千葉県立地企業補助金の活用を視野に入れていることから、分譲面積の半分以上を製造業の工場とする。このほか物流施設系の土地利用を予定している。
 農地転用や林地開発の手続きを経て、2027年度から29年度をめどに造成工事を進める。30年度中の誘致企業の施設稼働を目指す。
 滝沢地区の所在地は滝沢字高見塚、藤井台ほかの敷地約28ha。市内北部の圏央道に隣接している。現在の土地利用は農地約53%、山林約40%、道路などの公有地約4%、宅地その他が約3%。太陽光発電施設や民間事業者の社員寮も立地している。
 産業用地整備事業基本計画書によると、中規模立地を想定した2-4haの区画を基本とする。容量4万6000m3の調整池や公園、広場、国道409号から事業計画区域へのアクセス道路などを設ける。
 造成や調査・設計、用地取得を含めた概算事業費は54億5000万円と試算した。経済効果では建設投資に約47億円、設備投資が約139億円で、324人の雇用が生まれると見込む。
 市はリーディングプロジェクトとして、圏央道と県道東金源線の結節点周辺での新たな産業拠点の創出を目指している。
 滝沢地区産業用地整備事業化検討パートナーはエム・ケーが担当している。21年度の基礎調査は帝国データバンク、23年度の産業用地可能性検討調査は千代田コンサルタントが担当した。