安芸トンネルを公告/SI型、技術テーマは「鋼製支保工」/四国整備局 | 建設通信新聞Digital

7月31日 木曜日

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安芸トンネルを公告/SI型、技術テーマは「鋼製支保工」/四国整備局

 四国地方整備局は30日、WTO対象となる「令和7-11年度安芸道路安芸トンネル工事」の総合評価一般入札を公告する。トンネル工事で全国初の「技術提案評価型SI(エスイチ)型」を試行する。段階選抜方式を適用し、1次審査での技術向上提案テーマは「鋼製支保工作業における自動施工技術を活用した省人化施工」を評価する。2次審査の四国整備局独自テーマは「トンネルの品質確保」となる。 山岳トンネル工事において、省人化を目的とした自動施工技術などの試行により自動施工技術活用に関する技術基準類の整備を目的として実施する「省人化施工試行工事(トンネル)」となる。
 1次審査への参加申請書は31日から9月3日まで電子入札システムで受け付け、10月2日までに結果と技術向上提案書の採否を通知する。1次通過者は技術資料を11月5日までに提出すること。入札書は12月19日まで電子入札システムで受け付け、24日に開札する。
 参加資格は、一般土木工事に登録し、経営事項評価点数が1200点以上ある単体か2、3社JV。施工実績として、2010年度以降にNATMで標準部における覆工後の内空断面積80㎡以上かつ施工延長1000m以上を求める。
 概要は、工事長さ1940m。トンネル長さ1126mをNATMと発破で掘削する。内空断面積95㎡、掘削工1114.5m、掘削量14万0100m3。工事場所は高知県安芸市黒鳥~西浜。工期は1453日を見込む。
 技術提案評価型SI型は、入札者の提案が品質や環境、現場の安全性や生産性向上につながると判断された場合、予定価格の5%を上限に請負金額を増額変更できるのが特徴。現行の技術提案評価型S型は、提案技術にかかるコストも入札価格に含まれるため、新技術など費用がかかる発展的な提案がしづらい課題があった。