
先日、初めてVR(仮想現実)のゲームに興じた。呪われた病棟から脱出するというサバイバルホラーだ◆普段から映画などでも好んで視聴しているジャンルであり、慣れているつもりだったが、仮想空間での体験は別次元だった。これまで画面越しに観ていた恐怖が、自分の身に降りかかるものとして迫ってくる◆こうしたVRの没入感は建設業でも応用されている。施工手順をシミュレーションしたり、不安全行動が招く労働災害を擬似的に体験したりする仕組みだ。映像や文字だけでは伝わりにくい危機感を具体的に理解することが可能になっている◆近年は未経験者や外国人労働者も増えており、現場の安全意識をより高める必要がある。知識だけでなく実感として残ることで、技能の習熟や安全意識の定着につながるだろう。