31年度の開院目指す/高砂市民病院の移転建替え | 建設通信新聞Digital

10月9日 木曜日

関西

31年度の開院目指す/高砂市民病院の移転建替え

 兵庫県高砂市は、「高砂市民病院の将来予測の結果による経営形態」案を公表した。この中で移転建て替えを検討している同病院について、2031年度の開院を目標に今後計画を進める方針を示した。新病院の規模は、延べ約1万2000㎡を見込む。
 同病院(荒井町紙町33―1)が1990年5月の開院から30年以上が経過、老朽化していることから移転建て替えを図る。現在の運営病床数161床からダウンサイジングを図り、新病院のベッド数は127床とする。外来などの診療機能は現状を維持するとしている。
 概算事業費は、約138億5200万円。主な内訳は新築工事費120億円、浸水対策費費6億4000万円、基本設計費1億9700万円、実施設計・監理4億5900万円など。
 新病院の建設地は、高砂町朝日町1にある「文化会館」の敷地1万6800㎡。現病院から約800mほどの場所に当たる。
 同病院の建て替えを巡っては今年6月、鉄道駅に近く利便性が高いことや市が土地を保有していることを理由に、文化会館の敷地に移転させる方針を示していた。一方、文化会館については、同市の「公共施設全体最適化計画」で、延べ床面積の30%縮減を目標に36年度までに建て替えを行うとしている。