野村不動産など6社が千葉市にある東京大学西千葉キャンパス跡地で計画している大規模複合開発のまちづくりが具体化する。約7万5000㎡の敷地に、約1300戸の共同住宅や学生マンション、サービス付き高齢者向け住宅、戸建住宅、商業施設、アカデミック&スポーツ施設、介護施設を整備するほか、千葉大学敷地や公園敷地にまたがる約1万2000㎡の「(仮称)西千葉キャンパスパーク」などを設ける。
共同住宅は、I工区とII工区に分けて整備する。I工区の規模は、RC造7階建て延べ4万4903㎡で、住戸数は512戸。II工区の規模は、RC造7階建て延べ2万7942㎡、住戸数は319戸。ともに長谷工コーポレーションが設計施工を担当している。I工区は着工済みで、2027年1月下旬の完成を目指す。II工区の着工時期は未定としている。
学生マンションの規模は、RC造6階建て延べ7650㎡。6棟構成で、住戸数は312戸。設計はジャイロアーキテクツ、施工は平岩建設が担当している。27年3月下旬の完成を目指す。
サービス付き高齢者向け住宅の住戸数は110戸。規模はRC造6階建て延べ7989㎡。設計はエノア総合計画事務所、施工は東洋建設が担当しており、27年1月下旬の完成を目指す。
商業施設では、「(仮称)カスミ西千葉店新築工事」を計画している。このほか、戸建て住宅57戸、介護施設(延べ3000㎡)、複合施設(同)は順次、着工する。
エリアの中心に整備する西千葉キャンパスパークには、エリアを南北に貫通する最大幅員約12mの歩行者通路をはじめ、歩行者専用通路を複数設ける。周辺地域や千葉大学へつながるウオーカブルなまちの実現を目指す。これらの大規模複合開発により約2600人の人口増加を見込む。
開発事業者には野村不動産のほか、三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、大和ハウス工業、総合地所、東方地所が参画している。
対象地は、東大生産技術研究所千葉実験所(西千葉キャンパス)跡地(千葉市稲毛区弥生町1-8、敷地約10万3500㎡)の一部を含む土地7万5299㎡。現地では三井住建道路が造成工事を進めている。
計画地に隣接する約2万2600㎡の敷地では、千葉大学が産学連携施設などを誘致する「西千葉well-beingリサーチパーク」を計画している。
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