宇都宮市は、LRT(次世代型路面電車)である通称ライトラインのJR宇都宮駅西側延伸について、軌道事業の特許取得に向けた「軌道運送高度化実施計画案」を公表した。「宇都宮駅東口停留場」から「教育会館前停留場」(駒生1-648地先)までの4.9㎞区間を軌道施設の整備予定区域とし、概算工事費は698億円(税別)を見込む。2027年11月から事業に着手し、36年3月の運輸開始(開業)を目指す。
実施計画案によると、平面区間は、基本的に既存の道路空間の中央に軌道を敷設し、JR横断部と田川渡河部の高架区間は、軌道の専用走行空間として橋梁などを整備する。軌道の構造は、快適で低騒音、低振動の走行が可能な樹脂固定による制振軌道構造を採用する。
停留場(12カ所)は、バリアフリー化に対応しながら整備する。終点である教育会館前停留場付近には車両運用を考慮した留置施設や変電所を設けるとしている。
導入する車両数は、通常運行(平日朝ピーク時)に必要な車両の11編成に、検査や故障に備える予備車両の3編成を加え、合計14編成とする考えだ。
市は、芳賀町、宇都宮ライトレール会社とともに29日に同実施計画を策定し、国へ認定申請する。11月17日から都市計画手続きを始める考えだ。
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