静岡市/清水庁舎の耐震整備新築案が優位/駅東口に延べ1.8万㎡想定 | 建設通信新聞Digital

11月9日 日曜日

中部・北陸

静岡市/清水庁舎の耐震整備新築案が優位/駅東口に延べ1.8万㎡想定

 静岡市は、耐震性能が不十分な清水庁舎の更新に向けて改修案と新築案を比較検討した結果、新築案が優位だと評価した。新築案は初期費用が約177億4000万円を見込み、改修案の初期費用約132億円を超えたものの、年間当たりのライフサイクルコストは改修案の約6億3000万円より7000万円低い約5億6000万円と試算した。性能面でも新築案が優れているとした。今後、民間活力導入や建築面積の削減などを検討し、2月議会を経て基本計画を決める。
 新築案では、新庁舎に移転建替し、延べ床面積を1万8000㎡と想定した。使用期間は65年を設定した。移転先は清水駅東口公園(元清水駅東口広場)とし、同駅東口地区に都市機能を集約してまちの再生を推進する方針を示した。
 清水庁舎は、清水市役所庁舎として1983年に竣工した。規模はSRC造地下2階地上9階建て延べ2万3345㎡。所在地は清水区旭町6-8。
 24年度に実施した日本建築センターの耐震評定委員会による第三者評価で、十分な耐震性能を確認できなかったことから施設更新を検討する。
 今後、耐震改修や設備改修を行わずに使用することを想定した活用方法も検討する。