
2025年2月に開館した香川県立アリーナ(あなぶきアリーナ香川)が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部が創設した「ベルサイユ賞」の「世界で最も美しいアリーナ2025」の一つに選出された。アリーナ部門には6施設が選ばれ、12月に最優秀賞や特別賞などが発表される。
同アリーナの設計はSANAA事務所が手掛けた。既存の広場と公園、港を一体化させて街と海を開放的につないだことや調和に満ちた三つの建物が水平線に浮かぶ小さな島々のシルエットを連想させ、柔らかくうねる一つの屋根の下でつながる造形が評価された。建築施工は大林組・合田工務店・菅組JVが担当した。
今回の選出を受け、池田豊人知事は「これまでにない大規模なイベントの開催が可能となり、多くの方に来館いただいているが、建築という観点からも高い評価をいただいたことを大変うれしく思う」とコメントした。
ベルサイユ賞は15年に創設された世界的建築賞で▽美術館▽ホテル▽レストラン▽学校▽空港▽店舗・百貨店▽旅客駅▽アリーナ–の八つのカテゴリーがある。アリーナ部門に日本の施設が選出されるのは、22年の「日環アリーナ栃木」(栃木県)以来2例目で、最優秀賞を獲得すれば国内初の快挙となる。
「アリーナ2025」にはこのほか、ザハ・ハディド・アーキテクツが設計した「西安国際フットボールセンター」(中国)や「ル・コリゼ」(仏)などが選出された。
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