三井不動産レジデンシャルが、東京都港区で新たな開発事業に向けた動きを見せている。赤坂9丁目の敷地約3000㎡を対象に、大林組の施工で2026年1月中旬から地下部分の解体工事に着手する。対象用地にあった教会など3棟の建物は既に解体されている。敷地周辺では、三井不動産グループが事業を推進して完成した「東京ミッドタウン」や「パークコート赤坂檜町ザ タワー」があり、同グループが積極的に開発を進めるエリアでの活用方法に注目が集まる。 対象用地は、赤坂9-6-19ほかの敷地約3000㎡。地下鉄六本木駅から北西へ徒歩約5分、地下鉄乃木坂駅から南東へ徒歩約3分に位置する。用途は商業地域と第二種中高層住居専用地域で、建ぺい率は80%と60%、容積率は500%と300%。
26年1月からは、大林組の施工で「(仮称)港区赤坂九丁目計画に伴う地下解体工事」が始まる。建物の解体が終わった▽旧ステリーナ教会▽旧アートプラザビル▽旧YCビル–の地下部分総延べ1038㎡を解体し、同年12月中旬に完了する予定だ。
赤坂9丁目エリアでは、三井不動産グループの開発事業が盛んだ。対象用地南東側には、三井不動産などが区立檜町公園も含めて約6.9haを再開発し、東京ミッドタウンが07年にグランドオープンした。日建設計が統括設計者を務め、竹中工務店と大成建設をそれぞれ代表とするJVが施工した。
また、その北側では、三井不動産レジデンシャルが参加組合員として参画した赤坂九丁目北地区第一種市街地再開発事業が実施され、18年に延べ4万4470㎡、高さ170mの「パークコート赤坂檜町ザ タワー」が完成した。設計は日建設計、施工は大成建設が担当した。












