【安藤忠雄】建築的思考や創意工夫たどる「安藤忠雄21_21の現場 悪戦苦闘」展 10/28まで | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

公式ブログ

【安藤忠雄】建築的思考や創意工夫たどる「安藤忠雄21_21の現場 悪戦苦闘」展 10/28まで

 東京ミッドタウン(東京都港区)のミッドタウン・ガーデン内に2007年誕生したデザインミュージアム「21_21DESIGN SIGHT」。その実現に向け、設計者である建築家の安藤忠雄氏がたどった建築的思考のプロセスや、建設現場での創意工夫の一端を知ることができる展覧会が、同施設のギャラリー3で開催されている=写真。
 近傍の国立新美術館で開催されている「安藤忠雄展-挑戦-」との連動企画となる「安藤忠雄21_21の現場 悪戦苦闘」だ。
 ボリュームがすべて地下に埋められた初期案から、敷地の変更や規模縮小などの計画見直しなども経て、地上部が一枚の鉄板を折り曲げたような屋根で覆われた最終案に至るまでのデザインの展開を示す手描きのスケッチや検討模型などが展示されているほか、一見シンプルにつくられているようでさまざまな努力や知恵、技術が集約された工事現場を写真や映像で紹介している。施工は竹中工務店・大成建設JVで担当した。
 敷地との関係性や機能的、技術的な課題への対応など、試行錯誤を繰り返す中で、最終的には創立者であるデザイナーの三宅一生氏の服づくりのコンセプト「一枚の布」に通底する建築イメージへとつながっていく。「発見と出会いの感動が生まれる場」に向けて安藤氏が試みた建築の魅力を、会場であるギャラリー3の空間とともに堪能できるとあって、国内外から訪れる多くの来館者を引きつけている。
 会期は28日まで(火曜日休館)。開館時間は午前10時から午後7時まで。無料。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら