【21_21DESIGN SIGHT】土木技術者から学生まで! 幅広い参加者が「日本を良くする」テーマに議論 | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【21_21DESIGN SIGHT】土木技術者から学生まで! 幅広い参加者が「日本を良くする」テーマに議論

 東京ミッドタウンのミッドタウン・ガーデン内で、デザインを中心とする実験的な展示で国内外の注目を集める「21_21DESIGN SIGHT」(東京都港区)。新たな活動拠点「ギャラリー3」を開設したのに合わせ、今後の活動を考えるイベントシリーズ「オープンカンバセーション」を開始した。
 7日に開いた初回イベントには建築家の西村浩氏とデザイン・ディレクターの石川俊祐氏を招き、「つくりかたをつくること」と題したワークショップを実施した。西村氏は自身が取り組むまちづくりプロジェクトを紹介し、「主体性を持って活動に参加するプレーヤーを増やすことが町の活性化につながる」と語り、アイデアを生み出す環境づくりの重要性を指摘した。
 ワークショップでは「日本を良くする」をテーマに掲げ、それぞれが抱く問題意識を共有した上で解決策を議論した。参加者は学生やデザイナー、大手ゼネコンの土木技術者など幅広い立場から集まったが、議論は「働き方」を巡る問題に収斂し、働きやすい職場環境や充実した労働に必要な人間関係などを話し合った=写真。
 イベント後、西村氏は「デザインの仕事とは無縁の参加者が大半のワークショップだったが、デザインの発想は日常に転がっている普通の考え方だと知ってもらえればうれしい」と総括した。石川氏は「若い世代は社会問題の深層に気づいているということがわかるワークショップだった。若い世代には期待が持てる。次は、この気づきを受け入れて日本を変えるような企業が増えてほしい」と語った。

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