【『水の教会』など原寸で再現】安藤忠雄氏の大規模展覧会『安藤忠雄:挑戦』上海で3/19から | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【『水の教会』など原寸で再現】安藤忠雄氏の大規模展覧会『安藤忠雄:挑戦』上海で3/19から

 建築家・安藤忠雄氏の大規模な展覧会『安藤忠雄:挑戦』が19日から、中国上海市の復星芸術センターで始まる。北海道の作品『水の教会』の原寸再現、精巧な建築模型、スケッチ、ドローイング、映像、旅先のスケッチなどを展示、半世紀の設計活動を俯瞰(ふかん)する構成となっている。国際巡回展として東京、パリ、ミラノに次ぐ4回目の開催となるが、同センターの空間に合わせて展示構成を独創的なものに再構築している。コロナ禍での開催に無謀との意見もあったというが、安藤氏は「それもまた挑戦だ」として、「1人でも多くの人に会場に来ていただき元気になって帰っていただければ」と話している。

撮影・Kazumi Kurigami


 復星芸術センターの1階で安藤氏の教会3部作の1つ『水の教会』を原寸大で展示する。1985年に北海道で設計した水盤に面した教会で、会場では現地と同じように水を使うという。ほかにも『住吉の長屋』の一部、『光の教会』も再現する。

北海道の『水の教会』


 美術館前庭には、挑戦するシンボルで永遠の青春を表す「青りんご」のオブジェを展示する。期間中には、安藤氏本人が参加するオンライン講演会や公共教育イベントを予定している。

 会場の復星芸術センターは、安藤氏の設計した広東省順徳市の和美術館と連携、両会場で使える共通チケットを発売し、安藤氏の空間にも触れることができる。両会場を訪れるとそれぞれのグッズの組み合わせでオリジナルの記念商品をつくることができる。建築芸術の体験ツアーも用意されている。

 会期は6月6日まで。月曜休館(祝日を除く)。午前10時から午後6時。木曜、土曜は午後8時まで。一般120元(前売り80元)。



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