【観光×技術】国際観光施設協会「ホテル・レストラン・ショー」に出展@東京ビッグサイト 2月19~22日 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【観光×技術】国際観光施設協会「ホテル・レストラン・ショー」に出展@東京ビッグサイト 2月19~22日

 国際観光施設協会(鈴木裕会長)は、19日から22日まで東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれる第47回国際ホテル・レストラン・ショーに、「日本のこころ」を総合テーマとして協会が取り組むCSV(共通価値の創造)活動を紹介する協会ブースを出展する。今回は、ホテル&リゾート分科会の研究チームがこれまで温めてきたアイデアの結実として、人手不足に悩む旅館の生産性を向上させる自律移動ロボット「ITワゴン」と、ユニバーサルデザイン(UD)の一助としてホテルでの貸し出しを想定した小型電動車いすの実機によるデモンストレーションを行うのが特徴だ。
 ITワゴンは、2018年度からスタートした「AI(人工知能)と観光施設」研究の一環として、普及しやすい価格での自動搬送機(AIロボット)を提言する。AIロボットは脱着式で市販のワゴンに装着でき、厨房から食堂への料理の運搬、食堂から洗い場への食器下げのほか、玄関から客室への荷物の運搬などを支援する。
 一方、小型電動車いすは、施設や設備を大きく改変するのではなく、既存の客室で快適に過ごすことができるよう車いすを改造しようという、「逆転の発想」(鈴木会長)で取り組んだ。ホテル館内で採用した設定のもと、まず浴室空間での可能性にチャレンジ。縦横無尽に走行回転するメカナムホイールを駆動装置に採用した車いすは座面も横方向にスライドできるほか、昇降機能も備えることで利便性を高めている。
 会場のデモンストレーションでは、障害物を避けながらブース内のセンタープラザを走るITワゴンや、ブース内につくられた通常サイズ(1420)のハーフユニットバスを使いこなす電動車いすを来場者にアピールする。
 このほか、「木づかいのこころ」では、さまざまな屋外イベントでの活用拡大が期待される国産木材を使った管理柵「Ki-saku」の試作品も展示。「エコ・小」活動の紹介や相談コーナー、ホテル・旅館デザインの最新潮流を紹介する展示やセミナーなどが繰り広げられる。
 鈴木会長は、「協会はプラットフォームとして、困っている人たちの役に立つものを提案している。自由な発想で会社ではできないようなことをインキュベートできる。ぜひ多くの人に会場に足を運んでいただき、観光に技術を融合したわれわれの提案を発展させていただきたい」と話している。

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