【国際観光施設協会】第47回国際ホテル・レストラン・ショーに出展 「日本のこころ」テーマにCSVの成果披露 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【国際観光施設協会】第47回国際ホテル・レストラン・ショーに出展 「日本のこころ」テーマにCSVの成果披露

 国際観光施設協会(鈴木裕会長)は、19日から22日まで東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた第47回国際ホテル・レストラン・ショーに「日本のこころ」を総合テーマとした協会ブースを出展。協会が取り組むCSV(共通価値の創造)活動の成果を広く紹介した。旅館の人手不足を補う自律移動ロボット「ITワゴン」やUD(ユニバーサルデザイン)客室研究の一環として開発した新たな電動車いすの実機によるデモンストレーションもあり、多くの来場者の関心を集めていた。
 20日の展示オープニングセレモニーであいさつした鈴木会長は、「観光振興に技術で貢献する公益社団法人」としての活動の意義を「スタートアップ企業よりはるかに早いスピードでものごとが始まるプラットフォームであり、自由な発想でものごとや人をつないでいく」ことだと強調した。
 副会長の涌井史郎東京都市大特別教授による基調講演もあり、日本らしさについて、「自然の一部としてともに生き、再生循環のリズムを常に大事にすること。移ろうものを大切にし多様性、ダイバーシティーを文化の根源としてきた。西洋はナンバーワンを目指すが、日本はオンリーワンであろうとしてきた」「常に自然をいなし、しのぎ、手入れして、その恵みを最大化するのが日本の知恵であり技術の真髄だ。その典型が里山であり、日本の美しい風景には一つひとつ理由がある」などと指摘。
 訪日外国人旅行者の多くは、こうした自然と対峙し対話する日本のライフスタイルに触れることで「未来へのヒントを得ようとしている」とした上で、「日本の中の何が素晴らしいもののかをしっかり見いだしきちんと説明していく。日本の国土にある豊かさや多様性、その背後にある文化や芸術、食や酒などが一体となって日本を世界にアピールしていくことが大きな産業形成につながる」と論じた。

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