国連専門機関の1つで日本を含む193カ国が加盟する国際電気通信連合（ITU）は、スイス・ジュネーブにある本部ビルの建て替えに伴う国際コンペを実施する。
　大学かITU加盟国の担当機関認可の同等教育機関からの学位を有し、ITU加盟国において合法的に経営していることを裏付ける公式の建築家登録簿への登録証書を提出できることが参加条件となる。
　参加登録期限は5月5日。第1ステージの提出物は6月19日まで。第1ステージの通過連絡は7月3日。10月25日までに第2ステージの提出物を募り、11月13日に結果発表の予定だ。言語は公用語である仏語か英語のいずれか。
　審査員は15人。委員長は建築家のH・Radoine氏。アジア地域からの専門家として、日本から貝島桃代筑波大准教授が参加する。
　ITU本部建物は、現在4万8000㎡の敷地にベロンベ（1万5000㎡、職員357人勤務）、タワー（2万1000㎡、310人勤務）、モンブリアン（1万2000㎡、107人勤務）がある。このうちベロンベを建て替える。最終的にはタワーを売却するため、新たなビルでは723人が勤務する予定で、新ビルの面積は要求仕様に基づいて提案を求めるとしている。全体コンセプトもコンペで決めることとしており、設計テーマは応募者の裁量とする。
　主な要求仕様はレセプションホール－メインエントランス（規模などは提案による）、ワークプレイス（居室計5664㎡＋ミーティングルーム17室）、コンファレンスルーム3室（500席、234席、100席）、カフェテリア・レストラン・キッチン（計1210㎡）など。
　コンペ参加登録先はこちらのサイト。
　仕様書（英語版）は総務省国際政策課ITUライン（ituline@ml.soumu.go.jp）にメールすれば送付される。
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