再開発事業が盛んな東京都港区の虎ノ門・西新橋エリアで、新たな大規模建築事業が始まる。三井不動産は、解体が進むNBF虎ノ門ビルの跡地に延べ約1万7000㎡のオフィス棟を新築する。設計施工は大林組が担当。2027年2月中旬に着工し、29年1月下旬の完成を目指す。
事業の名称は「仮称港区西新橋一丁目6番計画」。建物の規模は、S造地下1階地上11階建て塔屋1層延べ1万6583㎡。高さは55mで、直接基礎と杭基礎を使用する。用途は事務所、店舗、駐車場、駐輪場。
建設地は、西新橋1-6-17ほかの敷地1831㎡。用途は商業地域。地下鉄虎ノ門駅から東へ徒歩約2分に位置し、南側を都道405号、西側を都道301号が通る。西新橋一丁目交差点に面した街区で、1602㎡を建築面積に充てる。
建設地にあったNBF虎ノ門ビルは1963年に竣工した。今年1月、日本ビルファンド投資法人が同ビルの建物部分を三井不動産に売却し、土地部分も一般定期借地権設定契約を締結した。現在は大林組の施工で解体が進んでおり、27年2月中旬に完了する見込みだ。
周辺では再開発事業が盛んで、交差点を挟んだ南西側では、延べ約12万㎡の国際ビジネス拠点を整備する虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業の工事が進んでいる。参加組合員として中央日本土地建物、都市再生機構、住友不動産が参画し、設計は日本設計、施工は戸田建設・西松建設JVが担当。27年10月末の完成を目指す。
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