東急と昭和医科大学、横浜市は、東急田園都市線藤が丘駅前地区のまちづくりを本格始動する。１２月１５日付で駅前地区の地区計画と土地区画整理事業が都市計画決定し、区画整理事業の事業認可も取得したことから、総延べ約９万㎡を見込む昭和医科大学藤が丘病院と藤が丘駅前ショッピングセンターの建て替え計画を具体化する。いずれも２０２６年度から準備工事や解体工事に着手する見通し。全体事業完了は３５年度を見込んでいる。
　土地区画整理事業は、昭和医科大学が施行者となり、藤が丘一丁目地区約２.２haで道路や公園などを整備する。
　昭和医学大学藤が丘病院は、地下２階地上１４階建て延べ約７万６４００㎡に建て替える。設計は日本設計が担当。病床数は５８４床とし、店舗や駐車場なども確保する。想定スケジュールでは、２６－２８年度に準備工事、先行広場整備、暫定駐輪場整備工事を進め、２９年度以降に既存公園・公共駐輪場解体工事、新病院建築工事に入る。新病院開院後に既存病院を解体し、駐車場・駐輪場棟を建築する。３５年度の全体完成を目指す。
　藤が丘ショッピングセンターは、１０階建て延べ約１万５０００㎡に建て替え、商業機能のほか、住宅も整備する。２６年度から既存施設の解体工事、建築工事を進め、３０年度以降の工事完了を目指す。
　駅前交通広場は、面積約２７００㎡を確保し、バスやタクシー、一般車の乗降場などを設ける。３０年度以降の工事着手、３１年度以降の工事完了を見込んでいる。
　藤が丘駅前では、藤が丘病院や藤が丘ショッピングセンターの老朽化が課題となっていた。まちづくりを契機に、病院や商業施設、住宅、公園が一体となった新たな駅前拠点形成を目指していく。