西日本シティ銀行と福岡地所が福岡市のJR博多駅前で建設を進めてきた「西日本シティビル」が完成した。基本設計は日建設計と大成建設、実施設計・施工は大成建設、内外装のデザインは3XN Architects(デンマーク)、NCBホールの内装・意匠はシアターワークショップが担当。同銀行が保有するビルの連鎖的再開発の初弾で、同銀行の本店機能やオフィスフロア、商業店舗などが入る複合施設となる。今夏の全面開業を予定している。
3日の竣工式には西日本シティ銀行の村上英之頭取、福岡地所の榎本一郎社長、大成建設の相川善郎社長、高島宗一郎福岡市長らが参加した。村上頭取は「計画の初期段階から地域貢献を意識して進めてきた。ハードとソフトの両面にわたって地域の皆さまに親しまれ、地域のランドマークになることを願う」とあいさつした。相川社長は「この新たな博多の顔が多くの人々を迎え入れ、多様な交流を生み出し、福岡市のさらなる発展につながると確信する」と述べた。
施設規模はS・RC・SRC造地下4階地上14階建て延べ7万5699㎡。2階から9階の一部は同銀行グループが利用する。9-13階のオフィスフロアは最小40坪、最大1188坪まで対応する。1階と地下階には、さまざまなイベント利用に対応する広場や商業店舗、最大座席数約400席のNCBホールなどを設ける。
環境面では、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyや健康性能評価「WELL」のゴールド、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Sランクなど七つの環境関連認証(予備認証を含む)を取得した。
BCP(事業継続計画)対応強化に向け、大規模免震構造を採用したほか、気体燃料と液体燃料の2種類を切り替えて使えるデュアルフューエルガスタービン発電機などを備えている。
建設地は博多駅前3-1-1。市の容積率緩和制度「博多コネクティッドボーナス」の認定を受けたほか、緑化やアート設置を通して「都心の森1万本プロジェクト」や「Fukuoka Art Next」の推進に取り組む。

