【空間から家具を考える】3建築家とカリモクがコラボ! 三者三様の家具を展示@東京7/29まで | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【空間から家具を考える】3建築家とカリモクがコラボ! 三者三様の家具を展示@東京7/29まで

 建築家の芦沢啓治氏、トラフ建築設計事務所、ノームアーキテクツ(デンマーク)の3者が、木製家具メーカーのカリモクと協働したプロジェクトの展示会「architect meets karimoku」が、東京都文京区のDESIGN小石川で29日まで開かれている。
 「空間から家具を考える」をテーマに、オフィス向けの木製電動昇降机や、狭い間口の部屋でも開放感を損なわないテーブルなど、空間に合わせて設計した三者三様の家具を展示している。
 19日に開かれたオープニングパーティーでは、プロジェクトについて芦沢氏が「カリモクの協力を得て、同じプロジェクトの中で家具・建築を一貫して設計できる機会に恵まれた。“素材の美しさを素直に生かす”“カリモクの既存の家具を元にデザインし直す”など、時間が限られているからこその提案もあった」と振り返った。
 トラフ建築事務所の鈴野浩一氏は「建築家の立場から見た家具の設計は、クライアント、空間があいまいなことが難点だった。今回は具体的な要望が先にあり、空間から家具まで一貫して設計できた点が魅力だった」と述べた。

電動昇降机を操作する鈴野氏

 「建築と家具の融合を目指している」というノームのフレデリック・ウェルネル氏は「テーブルの脚を細く見せるなど、視覚的に開放感のあるデザインを心がけた。ソファの手すりを広く作ることで、テーブルとしても使えるようにするなど、ひとつの家具に複数の役目を与えた」とデザインの狙いを語った。
 カリモクの加藤洋副社長は、「家具の中でもあまり動かさないテーブルやソファは、建築の一部とも考えられる。これまで培ってきたノウハウでプロジェクトに貢献できた」と成果を強調している。
 入場は無料。午前11時から午後7時まで。

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