仙台市は、藤本壮介建築設計事務所に委託していた「音楽ホール・中心部震災メモリアル拠点複合施設」の基本設計と整備スケジュールを発表した。規模はS一部RC造地下2階地上4階建て延べ2万8924㎡で、整備事業費は646億円(税込み、以下同)と試算した。
市民に向けて6月6日に開く藤本壮介氏によるシンポジウムを経て、ECI(施工予定技術者事前協議)方式による技術協力業務の発注手続きに着手する。プロポーザル方式の採用を検討しており、2026年度中に委託する。27年度末に実施設計を完了させ、28年度の着工、31年度の開館を目指す。
青葉区青葉山2-1ほかにある、せんだい青葉山交流広場の敷地約1.9haに、「仙台の文化芸術の総合拠点」と位置付ける音楽ホールと、「災害文化の創造拠点」となる震災メモリアル拠点との複合施設を整備する。
構造は基礎免震構造を採用し、地下躯体とホールがRC造、ロビーの一部を含む一般部分はS造とする。
平面計画は、敷地に合わせて南北にやや長い形状で、各階床の一部を構成する多層スラブの屋根を南東側1階のメインエントランスなどから北西側に配置する大ホールフライタワーへと段々状にセットバックしながら分節することで、敷地東側にある広瀬川や来館者への圧迫感を低減する。
内部は、1階の交流イベントロビーと4層吹き抜け空間を中心に、サラウンド型のコンサートホール形式とプロセニアム(額縁舞台)劇場形式が転換できる2000席規模の大ホールや、約350席の小ホール、練習室12室、ワークショップスタジオ、常設・企画展示スペース、市民活動スペースなどで構成する。
整備費の内訳は、建設工事費が582億円、実施設計費16億7000万円、技術協力費1億7000万円、監理費7億9000万円などを見込む。

