都市再生機構(UR)が、東京建物と東急不動産を事業パートナーに東京都港区で推進する、「北青山三丁目地区第一種市街地再開発事業」が1日着工し、5日に起工式が開かれた。S一部RC造地下2階地上38階建て延べ約17万8000㎡、高さ約180mの事務所・ホテル・商業施設・文化交流拠点・スポーツ施設などで構成する「B-1街区」と、同造地下2階地上3階建て延べ約2000㎡の商業施設「B-2街区」とともに、約1haの「樹林帯」を都心に整備する。都市計画・基本設計は日本設計、実施設計・施工は大林組が担当し、2030年の竣工を目指す。
同事業は、都の「北青山三丁目地区まちづくりプロジェクト」の一環として、URを施行者に特定緊急輸送道路である青山通りの沿道と都営住宅跡地との一体的なまちづくりにより、建物の耐震化、緑地空間の整備、文化・流行の発信拠点を形成する。事業パートナーは、保留床の取得に加え、入居企業誘致活動や施設建築物全体の管理運営計画策定を通じて事業を推進。東京建物はホテル運営事業者としても事業推進を担う。
「B-1棟」の中低層部は、谷口建築設計研究所がデザイン監修を担当。建築デザイン・コンセプトは建築家の谷口吉生が手掛け、同事業の基本理念である「自然回帰」の思想をもとに、緑や自然光、風などを五感で感じられる「環境としての建築」を目指した。
また、北青山という場所性にふさわしい気品と落ち着きのある簡潔な意匠を建物全体に展開。青山通りに面する、透過性のあるすだれのしつらえと端正なラインで構成するファサードは街並みに調和し、低層部を貫通する通り抜け空間は「光と風の通り道」となる。

