東京建物とシンガポールの不動産大手ホテル・プロパティーズが共同で進めていた「ONE DOJIMA PROJECT」が完成した。分譲マンション「Brillia Tower堂島」と、大阪初開業となる「フォーシーズンズホテル大阪」との高層複合タワーとなっている。設計は日建設計、施工は竹中工務店が担当した。
規模はRC造地下1階地上49階建て延べ8万2000㎡。コンセプトは「旅とアート」で、建物全体を芸術作品として捉え、ヨットの帆をモチーフとした外観となっている。高さ190mの施設には4-27階、38-49階に457戸の住宅、地下1-2階、28-37階に175室のホテルを配置する。
共用部にはラウンジやパーティールームなどのほか、国内外のアーティストが手掛けた50点の作品を設ける。
5月17日に開かれた竣工式典で、東京建物の野村均代表取締役兼社長執行役員は「大阪の国際競争力強化のシンボルとともに、水都大阪の新たなランドマークとなることを期待している」とあいさつした。
続いて設計を担当した日建設計の大谷弘明CDO常務執行役員が「形状の異なる3種のバルコニーを組み合わせるなどし、用途境界を感じさせない外観とした。国内のタワーマンションで独自のデザインに仕上がった」、施工を担当した竹中工務店の佐々木正人社長は「堂島という当社にとってもゆかりのある地で大きな仕事ができたことは大変意義深い」と述べた。
建設地は大阪市北区堂島2-4。