東京都千代田区と日本大学は、「(仮称)千代田区立神田駿河台ホール(日本大学カザルスホールちよだ)整備等に向けた基本方針(案)」を示した。同大所有のカザルスホール整備について協議し定めた。
案では、同大がホールの整備・改修の実施主体となり、区が借受期間を20年とする使用賃貸契約を結び運営する。運営は指定管理者制度を採用する。改修費用負担は、本来機能回復のための改修は同大が負担する。区民福祉増進のため区が必要と承認した追加改修は区が負担する。
今後は、7月に基本構想(案)を作成し、8月にパブリックコメントを実施して9月に構想をまとめる予定だ。12月までに区と同大が基本協定締結を目指す。
同ホールは神田駿河台1-6に所在する。世界的に有名なチェリストであるパブロ・カザルスの名前を冠した、日本初の室内楽専用ホールとして1987年に誕生した。2010年に閉館して以降、音楽ホールとして活用されていない。
カザルスホールがあるお茶の水スクエアA館は、1925年に出版社「主婦の友社」の社屋として建てられた。設計は、山の上ホテルなどを手掛けた米国人建築家のウィリアム・メレル・ヴォーリズ。
一度解体された後、建築家の磯崎新の設計により、ヴォーリズの設計図面を基に、外観は当時のまま復元された。音響設計は永田音響設計で、施工者は大林組。2003年に区の景観まちづくり重要物件に指定されている。

