日本アスファルト合材協会(今泉保彦会長)が会員企業を対象にまとめた2026年度第1四半期(4-6月累計)のアスファルト合材製造数量は、前年同期比7.8%減の639万7558tとなり、過去最低を更新した。単月を見ても4-6月は全てマイナスで、さかのぼると25年8月以降11カ月連続の前年割れという深刻な状況だ。元々、過去最低を更新し続ける需要の減少傾向に歯止めが掛からない中、中東情勢の影響による工事発注や施工の手控え、さらなるコストアップによる実質事業量の減少が加わり、マイナス幅が著しく拡大している。
26年度第1四半期の製造数量の内訳は、主に高規格の道路に使われる新規合材が15.1%減の152万0051tと大幅に減少し、一般道の補修などに多用される再生合材も5.2%減の487万7507tと振るわなかった。
単月実績は、4月が前年同月比4.9%減の212万5000t、5月が10.5%減の199万3000t、6月が8.2%減の228万tで、いずれも前年より減少幅が拡大した。担当者によると、中東情勢の影響が顕在化した結果とみられる。実際のところ、足元での中東情勢の影響は、そもそもの需要低迷もあり、深刻な供給不足や原材料の目詰まりは発生していないものの、会員企業からは先行き不安による発注控えなどが報告されているという。
ブロック別では、反動増とみられる四国以外の9地区が軒並みマイナスとなった。特に、北海道、東北、沖縄は2桁の減少となっている。東北と九州は6期連続、関東は4期連続の前年同期割れという厳しい状況にある。県別を見ると、減少幅のワースト5は滋賀、山口、秋田、宮崎、福島の順となっている。
工場稼働率の全国平均は、前年同期より2.0ポイント低下して25.1%となり、こちらも過去最低を更新した。担当者は「危機的な状況であり、災害時の初動対応にも欠かせない合材供給拠点の空白地帯がさらに広がる恐れがある」と危惧する。
ブロック別で全国平均を超えたのは、関東(33.0%)、北陸(35.3%)、中部(28.3%)の3地区。近畿、中国は20%台で、北海道、東北、四国、九州、沖縄は10%台にとどまっている。10%台は前年同期に四国と沖縄の2地区だったが、半数の5地区に広がった。
