学ぶ・働く次世代どう増やす/工業教育の動向など最新知見を共有
建築系学科のある工業高校などで構成する東日本建築教育研究会は30、31の両日、第76回大会「建築で紡ぐ~未来への継承~」を群馬県高崎市の高崎労使会館で開いている。建築人材の育成に最前線で携わっている教諭73人が北海道・東北・関東・北信越・東海の5ブロックから参集=写真。建設産業、工業教育の動向など最新の知見を共有した。
東日本建築教育研究会の鈴木邦夫会長(東京都立葛西工科高校校長)は「令和に入り建設業の技能者は60歳以上が4分の1を占め高齢化が進む一方、29歳以下の若年技能者は約1割にとどまるなど、将来の建設業を支える担い手の確保が急務となっている。就職状況は建築業界をはじめ多くの期待が寄せられ、工業高校生に対する求人倍率は過去最高となっている。社会情勢の変化や課題を情報交換することで、建築教育の発展に結びつける機会としたい」と開催の意義を強調した。
大会では特別講演として、国土交通省不動産建設経済局建設振興課の近藤陽介専門工事業・建設関連業振興室長が建設キャリアアップシステムの取り組みや若年者入職促進タスクフォースなどについて説明した。講演を受けて、群馬大会の実行委員長を務める中村正典高崎工業高校校長は、「われわれは生徒が入ってこない、建設業協会は入職者が少ないという同じような問題意識を持っていると確認できた。まずは中学生もしくは小学生の段階から建築や建設の素晴らしさを知ってもらうのが一番だと思う。また、若年者入職促進タスクフォースについて、われわれもその一翼を担って協力するとともに、力添えをいただきたい」とコメントした。
総会では鈴木会長が再任された。2026年度は生徒が簡単に使える地震応答解析ソフトの研修や第45回全国高校生建築製図コンクールを実施することなどを決めた。27年度に予定する第77回大会は岐阜県で開催する。

