兵庫県西宮市は、阪神西宮駅北地区の公民連携事業について、2028年7月の着工に向け、事業計画作成業務をアール・アイ・エーに委託して進めている。事業主体は阪神電鉄、阪急阪神不動産、大阪ガス、NTT都市開発で、基本・実施設計者と施工者は12月同市市議会での承認後正式決定する見通し。
阪神西宮駅北地区は、市の重要エリアでありながら、駐車場やバス待機場として利用されている土地が多く、有効活用が課題となっている。土地区画整理事業では、対象地区約2ha内の区画道路を廃止するなどして大街区化を進める。市街地再開発事業では、大街区した区域のうち、約0.6haに図書館棟と住宅棟で構成する公民複合施設のほか、駅と施設をつなぐデッキ、交通広場などを整備する。
公民複合施設の規模は、図書館棟が4階建て延べ6620㎡。付加制振構造を採用。省エネルギー技術の導入でZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)取得を目指す。住宅棟は40階前後を想定する。図書館棟は中央図書館(同市川添町15-26)の機能を移転するほか、2階のデッキテラス部分にはまちなか広場を設け、利用者同士のコミュニケーションを生むにぎわいづくりの場としての役割を持たせる。32年12月の完成を目指している。
交通広場にはバスロータリーを設け、バスの乗り換え利便性向上や、乗降スペース確保を図る。現在の駅前広場の課題となっている一般車両と公共交通の輻輳(ふくそう)も解消する。バスロータリーは阪神電鉄が整備する。道路やロータリー整備には25年度から着手しており、全体の完成は32年度末を見込む。
