東京都八王子市は、京王相模原線南大沢駅前の公共空間の利活用に向け、三井不動産、東京都立大学と共同研究契約を締結した。整備から30年以上が経過した駅前歩行空間を、人々が心地よく過ごせる「みちひろば」へと転換することを目指す。今後は、道路上にベンチやテーブルなどを設置してにぎわいを生み出しやすくする「ほこみち(歩行者利便増進道路)」の指定も見据え、公共空間の高質化を推進する。
研究名称は、2026年度「南大沢駅前における公共空間の高質化に係る共同研究」。実施期間は27年3月31日までを予定している。
研究の目的を、滞在・交流・にぎわいが生まれる「みちひろば」の実現に向け、社会実験や利用者調査などを実施し、その成果をより心地よく歩ける「公共空間」の整備や管理に活用するとしている。
具体的には、公共空間の整備主体である八王子市、28年開業予定の「三井アウトレットパーク多摩南大沢」の一部建て替え・リニューアルなどを通じてエリアのにぎわいづくりに取り組む三井不動産、都市デザインや観光の知見を持つ東京都立大学が産官学連携で共同研究を行う。駅前歩行空間一帯の再整備に向けた計画・設計や管理・活用方法を検討。同空間にストリートファーニチャーや遊び場などを配置する社会実験や地域連携イベントを通じて、歩行者の安全性、滞留空間の有効性、にぎわい創出効果などの検証や利用者調査・データ分析を実施する。
同駅周辺の公共空間は、現状の通行機能にとどまらず、日常的な滞留や交流、イベントなどにも柔軟に活用できる空間へのアップデートが求められている。市が主体となり、駅からアウトレットパークへの主要動線となる駅前歩行空間や南大沢中郷公園の一体的な再整備により公共空間のさらなる高質化に向けた検討を進めている。

