今回は昨年11月の公開1次審査会で応募38作品の中から10作品を現地ヒアリングの対象に選定。古谷誠章早大教授らでつくる審査委員会が2月末から現地審査を行い、3月5日の最終審査会で各賞を決めた。
大賞の『地平の家』は、秋田県大館市の郊外に建つ夫婦と子ども4人のための平屋建て住宅。東西に長いボリュームで、北国の冬のか細い太陽光を取り込み、効率的な通風を促す形とした。露出の大きいサンルームは開放的な空間をつくり出すとともに、サンルームは中温域の空間となる。環境を感じ、選び、微調整しながら生活する、北国の住空間の提案が高く評価された。
大賞以外の入選作品と設計者(事務所名)は次のとおり(敬称略)。
〈優秀賞〉
▽余白の家=岸本和彦(acaa建築研究所)
▽路地にかかる大軒=手島浩之(都市建築集団/UAPP)
▽三本木の家=佐藤充(一級建築士事務所SATO)
▽すべり台の家=辺見美津男(辺見美津男設計室)。
〈奨励賞〉
▽西根の家=渋谷達郎(アーキテクチュアランドスケープ一級建築士事務所)、大類真光(大類真光建築設計事務所)
▽橋本の家=福士譲(フクシアンドフクシ建築事務所)
▽不均質な家~201号室リノベーション=脇坂圭一(ヒュッゲ・デザイン・ラボ/静岡理工科大)
▽愛島の垣=安達揚一(SPAZIO建築設計事務所)
▽七読の家=佐伯裕武+デザインホーム(佐伯裕武+デザインホーム)。