日本建築家協会東北支部(JIA東北、鈴木弘二支部長)のJIA東北学生卒業設計コンクール2019で、最優秀賞に岩田周也さん(東北大)の「最後の城の幻影-現代都市における近世城郭の再編-」が選ばれた。優秀賞は中川広海さん(東北芸術工科大)の「日本橋・首都高速道路再編化計画」と兵頭秀子さん(日大)の「地図にない建築-内海を漂う方舟-」だった。3作品は6月22日に東京都新宿区の新宿アイランドで開かれる「JIA全国学生卒業設計コンクール2019」に同支部選抜作品として推薦される。
『最後の城の幻影』は札幌市を舞台に、架空の城郭を形成する建築群を提案。同市の格子状のまちなみは整った印象を与える一方、単調で歴史性が埋没していると指摘し、明治初期の都市形態から具現化した城郭を整備することで、歴史の重層性を備えた景観を創出するとした。
最優秀と優秀賞以外の出品者と作品名は次のとおり(敬称略)。
▽宍戸奎介(仙台高等専門学校)=真価探求▽瀬戸健太郎(東北工業大)=つどいつのるまちづくり 市民参加型市民センターづくりのあり方▽吉川采花(同)=Ecole de JUMONJI-十文字町廃校コンバージョン計画-▽本間亜門(宮城大)=竹ノ揺籃▽渋谷美沙季(宮城学院女子大)=K site -からだ×健康×交流-▽淺井郁明(東北学院大)=マチのクウハク。