【ドコモモ・ジャパン】「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に金沢工業大1号館を選定 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【ドコモモ・ジャパン】「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に金沢工業大1号館を選定

 金沢工業大学本館(現1号館)が建築物としての歴史的価値を評価され、4月にドコモモ・ジャパンから「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定されたことを受け、5日に1号館ラウンジで選定プレートの贈呈式が開かれた。式典ではドコモモ・ジャパンの渡邉研司代表理事に代わり、日本建築学会の頴原澄子ドコモモ対応ワーキンググループ前主査が、同大の泉屋吉郎理事長にプレートを手渡した。

1号館ラウンジ

 1号館は石川県野々市市にある扇が丘キャンパス北校地で1969年に竣工。設計は大谷幸夫、施工は池田建設北陸支店が担当した。建物中央のラウンジ部分に大きな吹き抜けを設けながら、雪の多い気候風土に対応するため、階段教室の形状に合せたシンボル的な屋根の造形を持ち込み、各所からの採光を確保する高窓によって、光の降り注ぐ明快でダイナミックな空間構成でまとめている。構造体を高い精度のコンクリート打放しで露出させ、施工技術の上でも極めて高い質を実現している点などが高く評価された。
 プレートを受け取った泉屋理事長は「この建物が表現している思いを引き継いでキャンパスが構築されている。建築物が持つ力が教育に大きな影響を与えることを日々実感しながら過ごしている。栄誉ある選定に感謝したい」とあいさつした。

頴原前主査(右)から泉屋理事長に 選定プレートが贈呈された

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