【建者プロジェクト・第7弾】建設業支えるヒーロー『建者くん』誕生 千葉建協 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【建者プロジェクト・第7弾】建設業支えるヒーロー『建者くん』誕生 千葉建協

 千葉県建設業協会(畔蒜毅会長)が、建設業で働く人々をより多くの人に知ってもらうための活動『建者(けんじゃ)プロジェクト』を次々と展開している。初弾となった県内の鉄道路線・駅に掲示した建設業のイメージアップ広告では、3種類中1種類を「ワカモノは建者になった!」のキャッチコピーで昭和のロールプレイングゲーム風デザインにしたところ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで話題になった。さらに、8月には第7弾プロジェクトとして建設業を支えるヒーロー『建者くん』を誕生させた。第8弾も近く公開する。

ワカモノは建者になった!の鉄道広告

 『建者』は、建設業で頑張る人々の総称として、昭和のロールプレイングゲームに魔法を使いこなす職業として出てくる“賢者”とかけて考案した。建者プロジェクトは、地域の建物や道路を造るだけでなく、自然災害発生時にはいち早く現場に駆けつけて減災・応急対応を実施する“地域の守り手”である建設業で働く人々をより広く知ってもらうための活動としてスタートした。
 初弾の鉄道広告は、一般市民に対して建設業のイメージアップを図るため、2018年9月に県内の鉄道12路線の車両窓上と9駅の構内に掲示した。協会の若手スタッフのアイデアにより実現した。
 建設専門紙に取り上げられた記事がSNSで拡散したことで県内外で話題となった。その反響もあり、この広告は18年度建設共済保険制度の広報活動表彰で最優秀賞に選ばれ、全国建設業協会の19年度建設業社会貢献活動推進月間の功労者表彰も受賞した。
 続いて11月には、もらってうれしい何かをと考えた結果、広報用のポケットティッシュを第2弾プロジェクトとして作成。鉄道広告と同じ「ワカモノは建者になった!」のデザインとし、現在も多くの場面で配布している。
 12月の第3弾プロジェクトでは、船橋地区の京成バス車内に建者デザインの持ち帰り用チラシを設置した。見た人が持って帰るというチラシの性質から、街の人々に建者を通じて建設業にどれだけ興味を持ってもらえるか検証してみようと実験的に実施したものだ。その結果、一定数、持ち帰ってもらえたことで手応えをつかめた。
 第4弾プロジェクトは、ことし2月の協会ホームページリニューアルに伴って公開した、若い人々に建設業を知ってもらうためのコンテンツ『ワカモノは建者になる』だ。協会ホームページの中でも人気コンテンツの1つとなっている。
 第5弾プロジェクトは、18年10月に特許庁に申請し、6月21日に認められた『建者』の商標登録だ。造語の建者の意味を周知するため商標登録を選んだ。第6弾プロジェクトでは、GoogleとYahoo!で『千葉県建設業協会』と入力しなくても『建者』で検索するだけで協会ホームページが上位に出るようにした。

(左から)土木の建者くん、建築の建者くん、防災の建者くん

 8月に入ると第7弾プロジェクトとして、建設業を支えるヒーロー『建者くん』を誕生させた。鉄道広告で好評だった建者をビジュアル化したもので、昭和のレトロゲームの世界から飛び出したという設定からあえて8ビットのギザギザデザインにした。土木の建者くん、建築の建者くん、防災の建者くんの3体を用意しており、徐々に増やしていく。協会の公式キャラクターではないが、今後、子ども向けのホームページに登場させるなど、担い手確保関連で活躍する予定だ。

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