【埼玉建協】旧上武大橋撤去工事現場見学会を開催 熊谷工高・土木科の生徒に建設業の魅力を発信 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【埼玉建協】旧上武大橋撤去工事現場見学会を開催 熊谷工高・土木科の生徒に建設業の魅力を発信

 埼玉県建設業協会(伊田登喜三郎会長)は21日、埼玉県立埼玉熊谷工業高等学校土木科の生徒1年生38人を招き、旧上武大橋(群馬県伊勢崎市、埼玉県深谷市)の撤去工事の見学会を開いた。

土木科の1年生が参加した

 撤去工事は埼玉県が進める上武大橋架換事業の一環として行う。1999年から調査・測量・設計に着手し、2009年度に着工した。新しい上武大橋(橋長888.0m、3.25m×2車線、歩道片側3.5m)は完成済みで、現在は18年度から、渇水期の11月から翌年5月を中心に橋脚撤去工事を進めている。完成予定は22年5月。総事業費は約125億円で、このうち橋脚撤去費は約33億円となる。
 現在進めている工事の施工は古郡建設が桁、小川工業がP6橋脚、島村工業がP7橋脚、ユーディケーがP8橋脚、伊田テクノスがP9橋脚、古郡建設がP10橋脚のそれぞれ撤去を担当する。
 見学会に先立ち、埼玉県建設業協会の事業部長兼共済課長の永岡敬英氏は「実際に工事現場を見ていただき、建設業の魅力をぜひ知っていただきたい」とあいさつした。
 生徒は現場で350tクレーンやドローンなどを間近に見学し、施工者から工事の説明を受けた。事務所では同高OBの岡村建汰さん(古郡建設)、石田大和さん(伊田テクノス)が、体験談などを語った。

2台のクレーンで撤去された主桁は建機で切断する

 生徒からは「普段見られない仕事内容を見ることができた。資格をとってきょうのような仕事に就きたい」「力仕事だけではなく、建機の知識や操縦を学習すれば、女性が活躍できる現場があるので、頑張って勉強していきたい」などの声が聞かれた。
 見学会を終え、永岡氏は「皆さんが学校を卒業するころ、進学して大学を卒業するころには、(現在取り組みを進めている)労働環境の改善がさらに進んでいる。建設業はスケールが大きく、やりがい、達成感が非常に大きな仕事です」と締めくくった。

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